「友チャオ」サクラ運営
高額メッセージに要注意
アプリ名称:友チャオ 対応OS:iOS
友チャオの概要
■ストアでは恋活を謳ってユーザーを獲得しているが、実際には出会いを禁止している点
■メッセージ送信1通=約290円と非常に高額な料金設定で運営をしている点
■提供するサービスの正確性や確実性を保証せず、利用はすべてユーザーの自己責任としている点
役務提供者・運営責任者 | 小湊亜沙美 |
所在地 | 東京都港区浜松町1丁目27-4 |
連絡先 | info@linlinline.biz |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=約10円 メッセージ送信1通=約290円 |
友チャオの特徴・使い方
「友チャオ」の機能は掲示板、会員検索に加えて、「マッチュ」というマッチング機能のようなものが存在しています。
ランダムに表示される会員に「いいね」や「スーパーいいね」を送信することができ、相手にもメッセージで表示されます。
シンプルで簡単なつくりではありますが、マッチング機能が備わっているアプリなので、利用者は自分の好みの異性を見つけてやり取りをするという内容になっています。
友チャオの料金体系
「友チャオ」のサービス料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費ポイント |
掲示板投稿 | 2pt |
メッセージ送信 | 29pt |
メッセージ画像送付 | 29pt |
メッセージ画像閲覧 | 29pt |
送り放題機能開放 | 1カ月1980pt |
いいね復活 | 1pt |
巻き戻し | 1pt |
スーパーいいね | 10pt |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
122pt | 1220円 | 9.7円 |
320pt | 3060円 | 9.5円 |
502pt | 5020円 | 9.4円 |
850pt | 8000円 | 9.4円 |
1100pt | 10000円 | 9円 |
1400pt | 12000円 | 8.5円 |
3000pt | 20000円 | 6.6円 |
5040pt | 30400円 | 6円 |
「友チャオ」はポイント消費制、レートは1pt=約10円です。一見するとレートは一律で1pt=10円ですが、ストアでは追加ポイントありと表示されるので、+表記されている分を加味してレートを計算してみました。
まとめ買いをすればかなりお得になるようですが、2万円以上の購入でなければそれほどレートは変わらないので、高額課金をする必要はないようにも思えます。
さらに、個別メッセージの送信は29pt=290円と非常に高額です。画像の送付や閲覧にも同じように290円という高額設定となっており、料金設定を見るだけでもこのアプリが悪質な運営をしていることがわかりますね。
友チャオの運営会社
次に「友チャオ」の運営会社情報を確認してみましょう。
特商法表記をみてみると、役務の提供者、運営責任者ともに「小湊亜沙美」となっていて、個人での運営なのか、法人名を伏せているのかが不明です。
所在地の記載はありますが、電話番号の記載はなく、連絡先はメールアドレスのみです。アプリ内に問い合わせフォームを設置するなど、あくまでも電話で直接のやり取りをしないというのは悪質アプリによくみられる特徴です。
友チャオの評価・口コミ
次に「友チャオ」の評価や口コミについてですが、このアプリはAppStoreに評価やレビューが掲載されていませんでした。
アプリのバージョンアップの履歴をみると、2016年から運営されているようですが、これまでに評価が1件もないということはありえないので、おそらく評価やレビューを受け付けていないか、非表示であると思われます。
平均評価やレビュー件数をみることは、アプリ選びの基本です。意図的にレビューを掲載していないアプリを選ぶことは危険です。そういった意味でも本来選ぶべきアプリではありません。
友チャオのサクラ運営
ここからは、実際に私が「友チャオ」に登録し、受信したメッセージを確認してみましょう。
まずサクラ会員のメッセージの特徴の一つとして、連続したメッセージというのが挙げられます。このように、こちらから返信をしていなくても、次々とメッセージが届きます。
このアプリは男女ともに有料のはずで、メッセージ送信は1通=290円です。高額なメッセージを返事のない相手に送り続けるのはあまりにも不自然ですよね。
また、サクラ会員を稼働させているオペレーターは、一度に架空のプロフィールを何人も演じているので、話に矛盾ができたり、キャラクターの名前まで間違えています。
また、このアプリにはマッチング機能があるので、運営側からも話のきっかけをお知らせされます。「マッチュ」という機能は画像に対していいねやスーパーいいねをするものです。
マッチングをきっかけとしてメッセージを送信してきた女性もいましたが、お互いに顔写真の登録がないのに、どうしてマッチングが成立したのか不明です。
このようなメッセージも、おそらく運営側が適当に操作をしてマッチングしたとしているだけです。このように「友チャオ」では様々な手口で男性会員からのメッセージ返信を狙った悪質な運営をしていることがわかります。
友チャオが要注意アプリである理由
それでは、なぜ「友チャオ」が注意が必要なアプリであるかについて説明をしていきます。
友チャオはサクラを使った運営をしている
「友チャオ」に男性会員として登録すると、あっという間にたくさんの女性からメッセージが届き始めます。一晩置いておくだけでも、読み切れないほどのメッセージを受信しました。
このアプリの規約を確認すると、インターネット上での情報交換を目的として運営しているとあります。しかし、ストアでのアプリ説明では「恋活」と謳うなど出会いを連想させる表記をしています。
実際に届くメッセージの内容も、即会いや連絡先交換を目的としたものばかりで、運営側はそのようなメッセージに対して、注意している様子も削除する様子もありません。
これは運営側が用意したサクラ会員からのメッセージであるため、本来なら規約違反になるような内容ですら、削除されることはなく、さらにたくさんの誘いが届きます。
友チャオは出会いアプリではない
「友チャオ」では、基本的に出会いを前提としたやり取りが行われていますが、実はこのアプリは出会いの場を提供できるアプリではありません。
本来の出会いアプリは「出会い系サイト規制法」で定められた運営条件をクリアし、公安に届出を済ませた「インターネット異性紹介事業者」にしか運営することはできません。
しかしこのアプリは、そのような届出を行わず、先ほど説明したように、規約上では情報交換アプリとしておくことで法律をかいくぐり、出会いアプリに酷似したサービスで収益をあげようとしています。
このアプリのストア説明や、特商法に関する記載の中にも「インターネット異性紹介事業者」の届出受理番号の記載がないことからも、「友チャオ」は出会いアプリではないことがわかります。
友チャオは18歳未満の児童が登録・利用できる
繰り返しになりますが「友チャオ」は「出会い系サイト規制法」で認められた「インターネット異性紹介事業者」ではありません。
「出会い系サイト規制法」では18歳未満の児童が出会いアプリに登録し、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的としています。
そのため、出会いアプリは登録時や利用前にユーザーに身分証の提示を求め、確実に18歳以上であることを確認しなければなりません。
しかし、このアプリではそのような「確実な年齢確認」が行われていないことから、18歳未満の児童も簡単に年齢を偽り、登録・利用ができてしまいます。
万が一、みなさん18歳未満のユーザーと接触してしまうと、知らなかったでは済まされない事態にすら陥る可能性があります。非常に危険です。
友チャオ総評
「友チャオ」は、本来出会いの場を提供できる事業者ではないにもかかわらず、サクラを使って出会いに関する情報を発信し、高額料金を搾取する悪質なアプリです。
「友チャオ」のように、サクラ会員が大量に存在している、高額料金のアプリを利用して出会いを探すことはリスクしかありません。本来の「インターネット異性紹介事業者」が正しく運営しているアプリを選んで、安心・安全に出会いを探しましょう。