「シンパシー」は、コミュニケーションアプリと謳っていますが、出会いに期待することは出来ません。
アプリ名称:シンパシー 対応OS:iOS
シンパシーの概要
■検索機能で地元の人を探せるアプリと謳っているが、出会いや異性交際は禁止されている点
■年齢確認が行われていないため、18歳未満のユーザーが紛れ込む可能性がある点
■サクラを使って直接の出会いをにおわせ、高額なメッセージの返信を狙った運営をしている点
役務の提供者 | シンパシー運営事務局 |
所在地 | 大阪府大阪市西区千代崎2-2 |
連絡先 | infosympathy20@gmail.com |
運営責任者 | Inoue kazuma |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=約10円 個別メッセージ送信1通=約250円 |
シンパシーの料金体系
「シンパシー」のサービス料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費pt |
掲示板投稿画像閲覧 | 2pt |
掲示板投稿動画閲覧 | 5pt |
プロフィール画像閲覧 | 1pt |
プロフィール動画閲覧 | 5pt |
個別メッセージ送信 | 25pt |
すれ違いメッセージ送信 | 25pt |
リミット解除 | 時価 |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
120pt | 1220円 | 10.1円 |
240pt | 2440円 | 10.1円 |
380pt | 3680円 | 9.6円 |
630pt | 5860円 | 9.3円 |
1300pt | 11500円 | 8.8円 |
「シンパシー」は、ポイント消費制、レートは1pt=約10円です。購入プランを見てみると、まとめ買いで少しレートが下がります。
しかし、ポイントの消費一覧を確認すると、チャットの送信は1通=25pt(約250円)と非常に高額に設定されていました。
また、プロフィール画像の閲覧など、有料メニューが多いこともわかります。さらにリミット解除は時価となっていて、どのぐらいポイントを購入すればよいかもわかりません。
優良出会いアプリのチャットやメールの送信は1通=50円程度が相場と言われていることからも、このアプリがいかに高額な料金設定で運営しているかがわかりますね。
シンパシーの運営会社
次に、「シンパシー」の運営会社をチェックしてみましょう。
このアプリの特商法表記をみてみると、提供元の名称は「シンパシー運営事務局」となっていて、あきらかに会社名ではありません。
また、所在地の記載はありますが、連絡先はフリーメールアドレスが指定されていて、電話番号の記載はありませんでした。
アプリ内には問い合わせフォームも設置されていますが、有料のアプリでありながら、電話でのサポートを行わないのは悪質運営アプリのわかりやすい特徴となっています。
シンパシーの評価・口コミ
次に「シンパシー」を利用したユーザーの評価や口コミについて調べてみましょう。以下はAppStoreの評価とレビューです。
平均評価は4.2と比較的高評価となっていました。しかし、レビュー数は50件に満たず、あまり参考になるものとは言えません。
実際のレビューを見てみましょう。
よかったぁ!!!!
初めは半信半疑で始めたけど、ほんとにすぐ会えた
今はで頻繁に会ってて、幸せ!!!!
本当でした!
近くの相手と繋がれます。しかも驚きの速さです。
サクラしかいなかったです。
騙されました。
サクラしかいない
皆さんレビューや、ネットに書いてあったからダウンロードした方ここサクラしかいません、令和3年2/23の6:30に待ち合わせしておいて、30分以上後少し後少しと言い全くくる気配なし、おかげで一回の個別トーク送信25pが重なり、3000以上課金してしまいました。課金までさせておいて最悪。
運営さん、課金額返せ!!!!!
高評価レビューを見てみると、近くに相手がみつかり、すぐに会えたというレビューが何件か上がっていました。
しかし、低評価レビューではやり取りができる相手はサクラばかりで、待ち合わせをしても現れないというものも見られます。
一見高評価アプリに見えても、低評価レビューを確認することで、アプリの本質が見えてくることがあります。利用前にチェックしてみることをおすすめします。
シンパシーの機能と運営
それでは「シンパシー」の機能を確認してみましょう。
このアプリは、「ご近所検索」という会員一覧と掲示板からお相手探しのできるアプリです。掲示板には様々なカテゴリが用意されていて、目的別の出会いに特化したアプリだと言えますね。
シンパシーのメッセージ
次に、実際にこのアプリに登録し、受信したチャットのメッセージ内容を確認してみましょう。
まず、このアプリに男性会員として登録すると、すぐに多くの女性からメッセージが届き始めます。未読件数を確認すると、一晩でも読み切れないほどのメッセージの数になっています。
私はこのアプリに調査目的で登録している為、プロフィールには詳細な情報は登録せず、顔写真も掲載していません。
そのような男性会員が多くの女性の目に留まるとはまず考えられません。つまりこれは、運営側が用意したサクラが新規登録の男性会員を狙って送信しているメッセージだとわかります。
届いたメッセージを確認してみると、即会いを希望するものがほとんどで、男性にメッセージへの返信を急かすような内容となっています。
また、画像を毎回添付し、画像の閲覧でもポイントの消費を狙っていることもわかります。さらに、返信のない相手にも連続してメッセージを送信するのはサクラの典型的な特徴です。
出会いに積極的な女性もいるとは考えられますが、返信のない相手にもサクラは諦めずにアタックを続けます。都合の良いメッセージに惑わされないように注意が必要です。
中には、一通目から連絡先を送信してくる女性もいましたが、これは外部サイトへの誘導を狙った業者の可能性も有ります。安易なやり取りは危険です。
シンパシーの利用規約
禁止行為について~出会い・異性交際を目的とした行為。
「シンパシー」の利用規約を確認してみたところ、このアプリが異性との出会いや交際を目的とした利用を禁止していることがわかりました。
掲示板のカテゴリなどを見る限り、出会いアプリにしか見えないアプリですが、実際には出会いが禁止されていることから、このアプリは「出会い系」ではないと言えます。
シンパシーの注意点
それでは、「シンパシー」を利用するにあたっての注意点を解説していきます。
シンパシーは出会いアプリではない
利用規約で確認したように「シンパシー」は本来の出会いアプリではなく、男女の出会いや交際目的での利用は禁止されています。
本来の出会いアプリは「出会い系サイト規制法」により認められた「インターネット異性紹介事業者」が運営するアプリだけです。
「シンパシー」の特商法表記やストア説明には「インターネット異性紹介事業者」の届出受理番号が記載されていないため、やはり本来の出会いアプリではないとわかります。
シンパシーは年齢確認を行なっていない
上記の「出会い系サイト規制法」は、18歳未満の児童が出会いアプリを利用し、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的とした法律です。
そのため、出会いアプリには登録時や利用前に身分証を使った年齢確認が義務付けられていますが、このアプリではそのような手続きはとられていません。
また運営側は、アプリ内で提供されるプロフィールなどの情報の完全性や正確性を保証しないとしています。
つまり、仮に年齢を偽って利用している18歳未満の児童との接触があっても、運営側は一切責任を負いません。すべては自己責任となるため利用には注意が必要だと言えます。
シンパシーはサクラ運営をしている
先ほど確認した通り、「シンパシー」に男性会員として登録すると、すぐに多くの女性からメッセージが届き始めます。
届いたチャットの内容は、即会い希望や連絡先交換を申し出るものばかりで、男性にとっては非常に都合の良いものとなっています。
しかしこれは、サクラが男性会員へメッセージの返信を促し、手持ちのポイントの消費と追加購入を狙ったものにすぎません。
具体的な待ち合わせをするサクラもいるようですが、相手は架空の女性であるため、絶対に待ち合わせ場所には現れません。都合の良い話に惑わされないように注意が必要です。
シンパシーの退会方法
「シンパシー」の退会方法は、マイページ→ヘルプ→退会から手続きが可能です。そのあとは自分のスマートフォンからアプリを削除しておきましょう。
シンパシー総評
「シンパシー」は、機能面では出会いアプリにしか見えませんが、実際は出会いや異性交際目的での利用を禁止している非出会いアプリでした。
「シンパシー」のような非出会いアプリは、ユーザーの勘違いを利用し、サクラを使って出会いアプリに似たサービスを高額で提供しています。
手ごろな価格で安心な出会い探しができるのは、「インターネット異性紹介事業者」が運営する出会いアプリだけです。