「Link」は理想の相手が見つかるSNSと謳っていますが、出会いや異性交際を禁止しているアプリです。
アプリ名称:Link 対応OS:iOS
Linkの概要
■近所で理想の相手が見つかると謳っているが、出会いや異性交際は禁止されている点
■身分証を使った年齢確認が行われていないため、18歳未満の児童も利用可能な点
■サクラを使ってチャットを送信し、ポイントの追加購入を狙った運営を行っている点
役務の提供者 | LINK運営事務局 |
責任者 | 藤井 貴文 |
所在地 | 東京都北区王子本町5-5-17 |
問い合わせ | info@gold-sns.com |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=10円 チャット送信1通=250円 |
Linkの料金体系
「Link」のサービス料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費pt |
チャット送信 | 25pt |
アルバム画像閲覧 | 25pt |
アルバム画像送信 | 25pt |
掲示板投稿 | 1pt |
「Link」のストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
98pt | 980円 | 10円 |
150pt | 1480円 | 9.8円 |
300pt | 2940円 | 9.8円 |
520pt | 4900円 | 9.4円 |
1100pts | 10000円 | 9円 |
「Link」は、ポイント消費制で、レートは1pt=10円です。購入プランを見てみると、まとめ買いで少しだけお得に購入できますね。
次に、ポイントの消費一覧を見てみると、チャットの送信や、画像の送信・閲覧は、それぞれ1回につき25pt(250円)と非常に高額です。
登録時に100ptの付与がありましたが、チャット4通分しかありません。画像の閲覧を考えると、すぐに課金が必要になるアプリだとわかります。
Linkの運営会社
次に、「Link」の運営会社をチェックしてみましょう。
このアプリの特商法表記を見てみると、役務の提供者名は「Link運営事務局」とされていて、会社名は不明です。
また、所在地や責任者名はありますが、連絡先はメールアドレスのみの記載となっていて、電話での問い合わせは受け付けていません。
有料アプリでありながら、電話対応していないのは、悪質運営アプリによくみられる特徴です。利用者としても不安材料だといえますよね。
Linkの評価・口コミ
次に「Link」を利用したユーザーの評価や口コミについて調べてみましょう。AppStoreの評価とレビューをみてみると、現在、レビューの掲載はあるものの、平均評価は表示されていませんでした。
では実際のレビューを見てみましょう。
女の子のレベルがめっちゃ高いね(//∇//)ちゃんと交流してから言えばID交換も結構スムーズにできるし最高♪
すごい使えるアプリ。他のと比べ物にならないくらいだよ
無料ポイントで少しやりましたが会話もできません 聞いたことに対して答えも来ないし関係ない疑問系の質問ばかり気ます やらない方が良いですね
可愛いくて若い女の子の写真だらけです。そんなのあり得ないでしょ。
しかもメッセージ送ったら他の課金制のアプリ使ってと誘導されます。
高評価レビューを見てみると、女性とやり取りして、連絡先の交換をしている人や、出会いに繋がって満足しているユーザーからの書き込みが見られました。
しかし、低評価レビューを見ると、サクラや業者が多数存在し、チャットのやり取りを引き延ばしたり、別の有料アプリへの誘導が行われていることがわかります。
このように、低評価レビューや苦情が多いため、平均評価を隠していると予想できますね。
Linkの機能と運営
それでは「Link」の機能を確認してみましょう。
このアプリの機能は、会員一覧からお相手探しをして、1対1でチャットでやり取りをするというシンプルなものです。
マッチング機能などはありませんが、シンプルで初心者にもわかりやすいので使いやすいかもしれませんね。
しかし、「Link」に男性会員として登録すると、すぐに大量のチャットが届くため、このアプリがサクラを使って新規登録の会員にチャットへの返信を促していることがわかります。
しばらく様子をみていると、どの会員もこちらからの返信をまたず、数時間おきにチャットを連続して送信していることがわかります。
サクラは男性会員から返信をもらい、手持ちのポイントの消費と追加購入を狙っています。そのため、返信のない相手にも定期的にチャットを送信し続けます。
返信をもらうために、サクラは次々に男性に都合の良い内容を追加して連絡してきますが、逆に一般の女性でこのようなことをする人はいるはずがないのですぐにわかりますね。
今回の調査では、外部のアプリへ誘導するようなチャットはありませんでしたが、業者はいなくとも、サクラは確実に存在しているアプリだと言えます。
中には連絡先交換をエサに返信を狙う内容のものもありましたが、おそらくID交換はできず、ダラダラとやり取りを繰り返すことになり、自分のIDを送信すれば、悪用されかねないので注意が必要です。
Linkの利用規約
禁止行為について~出会い・異性交際を目的とした行為。
「Link」の利用規約を確認してみると、出会いや異性交際目的での利用は禁止されていました。
ストアでは「出会い系チャットアプリ」と謳っているにも関わらず、出会いも交際も禁止されているというのはどういうことなのかを次で説明します。
Linkの注意点
それでは、「Link」を利用するにあたっての注意点を解説していきます。
Linkは出会いアプリではない
規約にある通り「Link」は、出会いや異性交際目的での利用を禁止している非出会いアプリです。
本来、出会いに期待できるのは「出会い系サイト規制法」に沿って「インターネット異性紹介事業者」の届出を済ませたアプリのみです。
このアプリの特商法表記やストア説明には「インターネット異性紹介事業者」の届出受理番号が記載されていないことから、「Link」は出会いアプリではないといえます。
そのため、規約上では出会いや異性交際を禁止して、言い逃れをしています。つまり、本来は出会いアプリを運営できない事業者が、出会いアプリと勘違いするユーザーの利用を狙って高額で運営している悪質なサービスだということです。
Linkは年齢確認を行なっていない
上記の「出会い系サイト規制法」は、18歳未満の児童が出会いアプリを利用し、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的とした法律です。
そのため、出会いアプリには登録時や利用前に身分証を使った「確実な年齢確認」が義務付けられていますが、「Link」ではそのような手続きは一切ありません。
そのため、アプリ側は出会いそのものを禁止して言い逃れをしていますが、年齢を偽って利用している18歳未満の児童との接触の可能性もあるため、やはりこのアプリでの出会い探しは非常に危険です。
Linkにはサクラや業者が紛れている
「Link」に登録すると、すぐに多くの女性会員からチャットが届き、アプローチを受けます。
送信されてくる内容は、しつこく男性を煽るような、即会いや大人の関係希望のものばかりですが、送信主は単に返信と課金を狙っているサクラにすぎません。
また、利用前に身分の確認が行われない為、外部から成りすましで登録する業者が紛れ込む可能性も有ります。接触するとさらに危険な有料サービスへ誘導される可能性が有るため注意が必要です。
Linkの退会方法
「Link」の退会方法は、メニュー→設定→退会するから手続きが可能です。そのあとは自分のスマートフォンからアプリを削除しておきましょう。
Link総評
「Link」は、近所で理想の相手がみつかる出会い系チャットアプリと謳っていますが、出会いや異性交際を禁止している非出会いアプリです。
「Link」のように登録が簡単な非出会いアプリでは、18歳未満のユーザーや業者との接触など危険が伴います。本来の出会い探しは、「インターネット異性紹介事業者」が運営する優良出会いアプリの利用をおすすめします。