「LINGO(リンゴ)」危険!
高額偽出会いアプリに注意
アプリ名称:LINGO(リンゴ) 対応OS:iOS
LINGO(リンゴ)の概要
■大人のマッチングアプリと名乗っているが、実際には出会いの場を提供できないアプリである点
■サクラを使って男性ユーザーからの返信を促し、高額課金を狙った運営をしている点
■アプリの紹介文に「無料」の文字を多用しているが、有料の機能も多く、さらに高額である点
事業者 | 株式会社Virtue |
所在地 | 東京都新宿区新宿5-10-10海老沢ビル202 |
運営責任者 | 飯田 沙織 |
support@virtue-inc.com(平日 10:00~15:00) | |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=約10円 メッセージ送信1通=約250円 |
LINGO(リンゴ)の特徴・使い方
「LINGO(リンゴ)」の機能は、掲示板と会員検索(リスト検索・画像検索・MAP検索)、1対1でのメッセージのやり取りとシンプルなものです。
ストアには「マッチング」という文字も見られましたが、このアプリにはマッチング機能はありません。
掲示板のカテゴリには、「メッセ友達」や、「今遊びたい」など、自分の希望する出会い方を書き込むことが可能となっていて、書き込み内容からやり取りをする相手を選ぶことができます。
LINGO(リンゴ)の料金体系
「LINGO(リンゴ)」の料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費ポイント |
メッセージを送る | 25pt |
定型メッセージを送る | 10pt |
メッセージで画像を送る | 25pt |
メッセージで画像を見る | 5pt |
プロフィール写真を見る | 3pt |
掲示板に投稿する | 25pt |
掲示板投稿画像を見る | 3pt |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
120ポイント | 1220円 | 10.1円 |
370ポイント | 3680円 | 9.9円 |
630ポイント | 6100円 | 9.6円 |
1298ポイント | 12000円 | 9.2円 |
2852ポイント | 25400円 | 8.9円 |
「LINGO(リンゴ)」はポイント消費制で、基本レートは1pt=約10円です。このアプリはストアで「無料」という表記をたくさんしていますが、出会いアプリで重要な機能はすべて有料です。
さらに、メッセージの送信は1通=25pt(250円)と非常に高額に設定されています。
登録時に100ptほど付与がありますが、メッセージ送信だけで考えてもたった4通分です。さらにプロフィール写真を見るにもポイントを消費するので、実際には4通もメッセージは送れないでしょう。
毎日ログインすればログインボーナスの抽選が受けられますが、有効期限が当日限りとなっている為、こつこつポイントを貯めて利用することもできません。
どの機能もかなりポイントを消費する設定となっているので、すぐに課金が必要になるアプリだとわかります。また、少額の課金ではすぐにポイントがなくなってしまいますね。
LINGO(リンゴ)の運営会社
次に、「LINGO(リンゴ)」の運営会社についてチェックしてみましょう。
「LINGO(リンゴ)」の特商法表記をチェックしてみたところ、事業者名と所在地、運営責任者ははっきりと表記されていました。
しかし、連絡先はメールアドレスのみとなっていて、サポートの対応時間も短めです。
有料のアプリであるにもかかわらず、電話での問い合わせを受け付けていないのはサポート体制としては不十分に感じます。また、メールの対応時間としては短すぎる印象ですね。
LINGO(リンゴ)の評価・口コミ
次に「LINGO(リンゴ)」を利用したユーザーの評価や口コミについて調べてみましょう。AppStoreでの評価・レビューは以下の通りです。
平均評価は4.2と非常に高評価でした。レビューの件数はそれほど多くありませんが、高評価と低評価にはっきりと二分している点が気になります。
それでは実際のレビューを見てみましょう。
初めて、直ぐに沢山の女性からのアクセスで大変です
選びきれない程。同時に何人かの人とやり取りで皆綺麗・可愛いで一人を選ぶなんて中々出来ない。
私は欲張り?このアプリ・サイト最高!
【高評価のレビュー】
始めた頃はあまりアクセスありませんでしたが、少しずつメールが来るようになりました。
初対面の男性にエ⚪︎○したいとか、狂うセ⚪︎○スしたいなどメール刺激的ですね。
余り極端 唐突だと信じられないこともありますが、こちらも割りきって利用しています。
サクラから沢山メールが来るので、暇つぶしにはいいかも。
もちろんポイント買わされることになるので、少々のお金は平気ならの話ですが、楽しいのでは。AppSTOREでのレビュー評価が異常に高いですが、これは三つ星以上のレビューを書けば、ポイントプレゼントがあるからです。三つ星以上のレビューでも内容がネガティヴだとポイント対象外とか(笑)なかなか笑える話です。時間と金に余裕がある、出会いを求めていない方にはオススメします!
登録した瞬間からめっちゃ可愛い子から何件もメッセージ来て、とにかくメッセージの返信にポイントを使わせようとしてる、よくあるサクラの手口。まじでくだらないので、みなさん使用しない方がいいと思います。お金の無駄。
高評価レビューにはサクラからのメッセージに舞い上がり、やり取りが楽しいと感じているユーザーが見られました。高額メッセージのやりとりで満足している人もいるかもしれませんが、サクラのカモにされているようで非常に残念です。
低評価レビューでは、サクラ被害に遭ったユーザーからの声が多数あがっていました。早い段階で気が付いて利用をやめたという声もあるので、サクラの手口があまりにも単純だったとわかります。
レビューの中には高評価を付ければポイントプレゼントがあるという書き込みもみられ、やはり平均評価の高さの裏には運営側の意図的な操作があることがわかりました。
LINGO(リンゴ)のサクラ会員
それでは実際に「LINGO(リンゴ)」に登録し、私宛に届いたメッセージを見ていきましょう。
まずこのように、連続したメッセージが届くというのは、サクラ会員である可能性が非常に高いです。
メッセージの送信はポイントの消費が多く、それほど気軽に送れるとは思えません。それなのに返信しない相手に立て続けにメッセージを送信するのは不自然ですよね。
さらに、このアプリで画像を送信するには、メッセージと同様に25ptも消費します。まだ会話も成立していない相手に画像を送るというのはまず考えられません。
この会員は会話が成立していないうちから、「会いに行ってもいいかな?」と質問してきました。このように初めから会うことを前提としているメッセージも非常に多く見られました。
サクラは男性会員からの返信を促すのが仕事です。そのため、反応がない会員に対してなんとかして返信させようと必死にアプローチを続けます。
その結果、メッセージが連続したり、どんどんと過激な内容になっていきます。即会いや即エッチなど、男性に都合の良い話ばかりを持ち掛けてくるのはすべてサクラだと判断しましょう。
さらに、手持ちのポイントが少なくなっていることをサクラは把握しています。そのタイミングを狙って質問形式のメッセージを送信したり、連絡先交換を持ちかけるなど、ポイントの追加購入を常に狙っています。
少額であれば、一度だけならとポイントを購入してしまいそうになるかもしれませんが、一度でも課金をすれば、サクラのカモにされてしまい、同じような手口で何度も購入させられることになるので注意が必要です。
LINGO(リンゴ)が危険なアプリである理由
それでは「LINGO(リンゴ)」が危険なアプリと言える理由について説明していきましょう。
LINGO(リンゴ)は出会いアプリではない
「LINGO(リンゴ)」はストアで「LINGOで今日の出会い – 大人気!大人の無料マッチングSNSアプリ」と表記しており、利用者は出会いアプリだと思って登録しているものと考えられます。
しかし、実際にはこのアプリは出会いの場を提供できるアプリではありません。本来、出会いアプリは「出会い系サイト規制法」で定められた運営条件を満たした「インターネット異性紹介事業者」にしか運営することはできません。
「出会い系サイト規制法」は、18歳未満の児童が出会いアプリに登録し、利用することで出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的としています。
そのため、登録時や利用前に、ユーザーに身分証の提示を求め、確実に18歳以上であることを確認する義務があります。
しかし、このアプリにはそのような手続きを行わないため、「インターネット異性紹介事業者」と認められないことから、出会いアプリではないとわかります。
そのような違法な出会いアプリであるため、規約上は出会いや異性交際を禁止すると記載し、言い逃れをしながら運営をしています。
また、年齢を正確に確認していないということは、年齢を偽って登録した18歳未満の児童との接触の可能性もある非常に危険なアプリだと考えられます。
LINGO(リンゴ)はサクラを使った運営をしている
「LINGO(リンゴ)」に登録すると、男性会員にはほぼ自動的にたくさんのメッセージが届きます。
私はこのアプリのプロフィールに顔写真を設定していません。また、メッセージもほんの一言しか記入していないので、特に女性の目にとまるような会員ではないでしょう。
それでも、一日に何人かの女性からは必ずメッセージが届きます。ログインをしていない日でも届き続けていました。
これは、サクラ会員が新規登録の男性会員を狙ってメッセージを送信しているもので、メッセージに返信をさせ、登録時の付与ポイントを消費させ、追加購入させるためのメッセージです。
返信をしてやり取りを開始しても、だらだらと世間話をつづけるばかりで、出会いには発展しません。仮に待ち合わせが成立したように感じても、当日そこへは誰も現れません。
たくさんのお誘いメッセージに舞い上がり、課金をしてまで会話を続けないように注意が必要です。
LINGO(リンゴ)は無料アプリではなく高額料金設定
先ほども書きましたが「LINGO(リンゴ)」は無料で利用できるアプリではありません。登録と一部の機能は無料ですが、そこを大きく謳っているに過ぎないのです。
一般的な本来の優良出会いアプリの相場は、メッセージ送信1通=50円程度と言われています。しかし、このアプリでは1通=250円と、その5倍もの料金設定となっています。
このように法外に高い料金設定をしているにもかかわらず、「無料」という表記を多用している点や、平気で相場の何倍もの価格で運営しているというだけでも、危険なアプリだとわかりますね。
LINGO(リンゴ)総評
「LINGO(リンゴ)」は本来の出会いアプリではなく、さらに非常に高額な料金設定でサクラ運営をしている悪質アプリです。
「LINGO(リンゴ)」のように、本来出会いの場を提供できない事業主が出会いアプリを装って高額なサービスを提供している危険なアプリをえらばず、正しく運営されている老舗の出会いアプリを選べば、安心で確実な出会いが待っています。