「ラブスタ」は非常に高額な料金設定で出会いアプリに似たサービスを提供している非出会い系アプリです。
アプリ名称:ラブスタ 対応OS:iOS
ラブスタの概要
■友達や恋人探しができるアプリと謳っているが、出会いや異性交際は禁止されている点
■年齢確認を行なっていないため、18歳未満のユーザーが紛れ込んでいる可能性がある点
■男女比率の調整や犯罪防止を理由に運営側のスタッフが仮想会員としてやり取りを行っている点
役務提供者 | 小湊亜沙美 |
所在地 | 東京都港区浜松町1丁目27-4 |
運営責任者 | 小湊亜沙美 |
連絡先 | info@linlinline.biz |
対応OS | iOS |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=10円 メッセージ送信1通=290円 |
ラブスタの料金体系
「ラブスタ」のサービス料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費pt |
掲示板投稿 | 2pt |
メッセージ送信 | 29pt |
メッセージ画像送付 | 29pt |
メッセージ画像閲覧 | 29pt |
ランダムメッセージ送信 | 29pt |
送り放題機能開放 | 1980pt |
いいね復活 | 1pt |
巻き戻し | 1pt |
スーパーいいね | 10pt |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
125pt | 1220円 | 9.7円 |
320pt | 3060円 | 9.5円 |
530pt | 5020円 | 9.4円 |
850pt | 8000円 | 9.4円 |
1100pt | 10000円 | 9円 |
1400pt | 12000円 | 8.5円 |
3000pt | 20000円 | 6.6円 |
5040pt | 30400円 | 6円 |
このアプリはポイント消費制で、レートは1pt=10円です。購入プランを見てみると少額からボーナスポイントが付与されるので、実質1pt=10円以下で購入が可能です。
しかし、ポイント消費一覧を確認してみると、メインとなるメッセージの送信は1通=29pt(290円)と非常に高額に設定されていました。
一般的に優良と言われている出会いアプリでは、メッセージの送信は1通=50円程度が相場です。比較してみると、このアプリはその6倍近い料金設定をしている高額運営だとわかります。
ラブスタの運営会社
次に「ラブスタ」の運営会社情報を確認してみましょう。
このアプリの特商法表記を見てみると、役務の提供者と運営責任者名が個人名となっていて、個人での運営の可能性もありますが、会社名は不明です。
また、連絡先にはメールアドレスがあるだけで、電話番号の記載はありませんでした。電話での問い合わせ対応を行っていないというのは悪質アプリによくみられる特徴です。
ラブスタの評価・口コミ
次に「ラブスタ」の評価や口コミを調査していきましょう。AppStoreの評価とレビューは以下の通りです。
平均評価は3.0と平均的な数字となっていますが、レビュー件数はたったの5件しかなく、信ぴょう性のあるデータとは言えません。
また、その5件のレビューも公開されておらず、実際のレビューの内容は確認できませんでした。
平均評価は悪くはありませんが、低評価レビューがあることはわかっているので、あえてレビューを公開しないアプリを選ぶ必要はないと言えますね。
ラブスタの機能
「ラブスタ」は、掲示板や会員一覧画面から好みの相手を探して、1対1のやり取りに繋げるアプリとなっています。
また、マッチングというメニューもあり、ランダムに表示されるプロフィール画像に「いいね」や「スーパーいいね」をすることもできます。
ラブスタのメッセージ
それでは私が「ラブスタ」に登録し、実際に受信したメッセージを確認してみましょう。
まず、このアプリに男性会員として登録すると、多くの女性会員からメッセージが届き始めます。こちらからアプローチをしなくてもたくさんのメッセージが届く時点ですでに不自然です。
また、このように女性側からポイントが付与され、無料でやり取りができるというようなメッセージも届きました。
しかし、運営側が送信しているキャンペーン案内のメッセージを確認すると、無料ポイントの受け取りには、事前にポイントの購入が必要であると書かれています。つまり、結果的には課金を促すような内容であるとわかります。
また、メッセージ内にIDが書きこまれていると文字化けするようなシステムになっているように見せかけていますが、これもあえて伏字にしておいて、ID交換のためには別に課金をするように促す手口です。
このように、「ラブスタ」はサクラと運営側が連動し、あの手この手で男性会員に課金を促すような手法をとっているアプリだとわかりました。
ラブスタが要注意アプリである理由
それでは、なぜ「ラブスタ」が注意の必要なアプリであるかについて説明をしていきます。
ラブスタは出会いアプリではない
「ラブスタ」は、ストアでは恋人探しや友達作りを応援するアプリと謳ってユーザーを獲得していますが、実際は男女の出会いの場として運営しているアプリではありません。
そのため、利用規約では出会いや異性交際を目的とした行為は禁止事項に挙げられています。
本来の出会いアプリは、「出会い系サイト規制法」という法律により認められた「インターネット異性紹介事業者」にしか運営することはできません。
しかし、このアプリのストア説明や特商法表記には「インターネット異性紹介事業者」の届出受理番号が記載されていないことから、届出は行われていないとわかります。
そのため、規約上はこのように出会いや異性交際を禁止して法を掻い潜り、出会いアプリに酷似したサービスをいわば勝手に運営していると言えるのです。
ラブスタは年齢確認を行なっていない
上記の「出会い系サイト規制法」は、18歳未満の児童が、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的としているため、出会いアプリには身分証を使った「確実な年齢確認」が義務付けられています。
しかし、このアプリではそのような確認作業は行っていないため、やはり「インターネット異性紹介事業者」とは認められません。
さらに、年齢確認を行なわないアプリには、18歳未満のユーザーが紛れ込んでいる可能性があり、知らずに接触してしまう危険性もあるのです。
ラブスタはサクラ運営をしている
「ラブスタ」に男性会員として登録すると、すぐに女性会員と運営側からたくさんのメッセージが届きます。
先ほど確認したように、届くメッセージの内容はポイント付与や、連絡先交換など、男性会員の利用を強く促すものばかりです。
一見、男性に都合の良い話ばかりではありますが、結果的には課金を促す内容となっていて、やはり優良アプリとは言えません。
さらに、規約を読み進めると、男女比率を適正に保つことや犯罪防止を理由に、運営側のスタッフが会員の相手をすることがあるという記載がされていました。
つまりこれは、サクラが存在し、男性会員とやり取りをすることを予め規約で同意させているということになります。
アプリの利用を開始した時点で規約に同意していることになるため、サクラや料金に対するクレームは受け付けられません。やはり利用前に規約をしっかりチェックすることが大切です。
ラブスタの退会方法
「ラブスタ」の退会方法は、マイページの設定画面から「退会する」へ進みましょう。退会手続きの後は、自分のスマートフォンからアプリを削除すればOKです。
ラブスタ総評
「ラブスタ」は友達や恋人が探せると謳っているアプリですが、本来の出会いアプリではなく、ユーザーにサクラの存在に同意させるなど、悪質な運営を行っていました。
「ラブスタ」のように、マッチング機能まで搭載し、出会いアプリを装って運営しているアプリにはサクラや18歳未満との接触の危険性があります。本物の出会いは「インターネット異性紹介事業者」が運営する優良アプリの利用をお勧めします。