「2ショットチャット」
非出会い系アプリに注意
アプリ名称:2ショットチャット 対応OS:android
2ショットチャットの概要
■地元で交流する相手が探せるアプリと謳っているが、本来の男女の出会いを提供できるアプリではない点
■18歳未満と高校生の利用を禁止しているが、年齢の確認を行なわないため、実際は誰でも利用が可能な点
■会員不足を補うためサクラを配置し、男性会員のメッセージ送信を狙った運営をしている点
販売事業者名 | 2ショットチャット運営事務局 |
所在地 | 東京都新宿区四谷4-6-1-1201 |
責任者名 | 谷山行雄 |
問い合わせ | アプリ内フォームのみ |
対応OS | android |
役務の対価 | ポイント消費制1pt=10円 メッセージ送信1通=190円 |
2ショットチャットの料金体系
「2ショットチャット」のサービス料金表は以下の通りです。
メニュー | 消費pt |
チャットメッセージ送信 | 19pt |
チャットで画像を送信 | 19pt |
チャットで受信画像を閲覧 | 1pt |
ストアでの購入単位と金額は以下の通りです。
購入単位 | 金額 | 1ptあたりの金額 |
100pt | 1000円 | 10円 |
220pt | 2000円 | 9円 |
350pt | 3000円 | 8.5円 |
620pt | 5000円 | 8円 |
1300pt | 10000円 | 7.6円 |
4350pt | 30000円 | 6.8円 |
「2ショットチャット」は男性のみ有料、ポイント消費制で、基本のレートは1pt=10円です。購入プランを見てみると、まとめ買いはレートが下がり、かなりお得な印象です。
有料メニューを見てみると、チャットメッセージの送信は1通=19pt(約190円)となっていて、消費ポイントが非常に多く設定されています。
登録時に100ptの付与がありますが、チャットメッセージは4通しか送れないので、このアプリの利用には課金は必須と言えますね。
2ショットチャットの運営元
次は「2ショットチャット」の運営会社情報をチェックしてみましょう。
このアプリの特商法表記を見てみると、販売事業者名は「2ショットチャット運営事務局」となっていて、個人での運営の可能性はありますが、実際の会社名が伏せられていることがわかります。
また、所在地は詳細に記載されていますが、連絡先の電話番号やメールアドレスの記載が見当たりません。
問い合わせ先には、アプリ内のフォームがリンクされているだけで、連絡の手段はここだけとなっています。
有料のアプリでありながら電話での問い合わせが一切不可というのは、悪質な運営をしているアプリによくみられる特徴です。こういったポイントも事前にチェックすることをおすすめします。
2ショットチャットの評価・口コミ
それでは「2ショットチャット」評価や口コミについて確認してみましょう。しかし、現時点では、ストアには数件の口コミの掲載があるだけで、平均評価は表示されていませんでした。
以下は実際のレビューです。
使い方が簡単ですぐ見つけた女の子とチャットができた。5人くらいと話してその日の夜に一人待ち合わせてゴハン行きました。 写真より可愛くてびっくりした。 もうずっぽりハマってます!
人が少ない
辞められない
高評価のレビューは一件のみでしたが、チャットから仲良くなったと食事に行ったというもので、実際の出会いに繋がったという内容となっています。
しかし、低評価レビューには人が少ないと書き込まれていて、やはりまだこのアプリは始まったばかりで、会員数が少ないことがわかります。
また、辞められないという書き込みが見られ、システム的に退会処理がされないアプリである可能性があるため、アプリの仕様も含めてここからさらに調査を進めていきます。
2ショットチャットが危険なアプリである理由
それでは「2ショットチャット」が危険なアプリである理由を具体的に解説していきます。
2ショットチャットは出会いアプリではない
「2ショットチャット」は地域密着型と謳っていて、地元や近所で相手を探せることを強く打ち出したPRをしています。つまり、ユーザーは近場ですぐに会える相手が探せると考えるはずです。
しかし、利用規約のサービス概要を見てみると、このアプリはチャットを楽しむために運営されていて、実際の出会いが探せる「異性紹介事業」ではないと記載があります。
本来の出会いアプリは「出会い系サイト規制法」により認められた「インターネット異性紹介事業者」にしか運営することはできません。
確かに、このアプリの特商法表記やストア説明には「インターネット異性紹介事業者」の届出受理番号の記載がないため、やはり出会いアプリではないことがわかります。
2ショットチャットは年齢確認をしていない
上記のように「2ショットチャット」は出会いアプリではありませんが、それ以外にも出会い探しに利用するには危険なアプリである理由が存在します。
「出会い系サイト規制法」は18歳未満の児童が出会いアプリを利用し、出会いに起因した性犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐことを目的とした法律です。
そのため、出会いアプリには登録時や利用開始前に身分証を使った「確実な年齢確認」が義務付けられています。
しかし、このアプリではそのような年齢確認は行われず、年齢は自己申告で18歳以上と入力をすれば登録も利用も可能となっています。
このようなアプリには、好奇心や援助交際目的で登録した18歳未満の児童が紛れ込んでいる可能性があり、知らずに接触すると皆さんが犯罪者となってしまう危険性があるのです。
2ショットチャットはサクラ運営をしている
「2ショットチャット」に男性会員として登録すると、数こそ多くありませんんが、ほぼ自動的に数名の女性からチャットメッセージが送信されてきます。
私もこのアプリに調査目的で登録をしてみましたが、プロフィールに顔写真も設定せず、特に女性会員へのアプローチもしていないうちから、何通かのメッセージを受信しました。
これは、このアプリにはまだほとんど女性会員は存在せず、男性会員に有料のメッセージを送信させることができないため、運営側がメッセージを送信しているものです。
このアプリは女性は無料で利用できるので、積極的にアプローチをする会員が存在する可能性はありますが、登録直後にメッセージが届くことから、やはりサクラ運営を行っていると考えられます。
2ショットチャットのメッセージ
それでは実際に「2ショットチャット」で私宛に届いたチャットメッセージからサクラの特徴を見ていきましょう。
このアプリで受信したメッセージは比較的他愛もない内容で、強く男性に返信を求めるような内容ではありませんが、その他の女性会員が少ないため、やはりメッセージに反応してしまう男性もいると考えられます。
中には、会話が成立する前から即会いを希望する内容のメッセージも含まれる為、やはり男性会員からの返信をもらい、手持ちのポイントを消費させることを狙っていることがわかります。
このように、サクラは男性会員に都合の良い、即会いや連絡先希望などの内容を送信し、返信を狙っています。課金をして会話を続けても出会いには繋がらないので注意が必要です。
2ショットチャットの退会
「2ショットチャット」の退会方法は、基本的に自分のスマートフォンからアプリをアンインストールするだけで完了します。
しかし、それでは運営側に登録情報が残ってしまうので、登録情報ややり取りの履歴の削除を希望する場合は、問い合わせフォームを利用して運営側に申請する必要があります。
会員数の確保の為か、退会フォームなどは存在せず、手続き自体がわかりにくくなっています。レビューで退会できないと言っているユーザーがいたのはそのためでしょう。
2ショットチャット総評
「2ショットチャット」は、身近な場所で出会いが探せるかのように謳ってユーザーを獲得しているアプリですが、実際の出会いを探すことのできない「非出会いアプリ」です。
「2ショットチャット」のように、簡単な登録で気軽に利用できるアプリは、18歳未満の流入の危険性があり、また本来の出会いの場としては運営していないアプリです。安心して出会いを探せるのは「インターネット異性紹介事業」として運営されている優良アプリのみです。